逮捕3選!

刑事訴訟法ノート

逮捕には3種類あります。

通常逮捕、現行犯逮捕、緊急逮捕です。

この3種類の逮捕については、

刑事訴訟法という法律に、

その手続きが書かれています。

よくニュースなどで

『緊急逮捕された』

などと聞きますが、

それぞれの逮捕については

知られていません。

今回は、3種類ある逮捕について

わかりやすく説明します。

通常逮捕

ドラマなどで刑事さんが

「逮捕状だ」などと言って

逮捕状を見せて逮捕する

手続きのことです。

この場合、刑事さんは

『この人を逮捕する必要性がある』

と裁判官が納得するだけの証拠

を集めて、裁判官から

逮捕状を受け取ります。

もし、証拠が不十分だったら、

逮捕状は出ません。

なので、

証拠を多く集めなければ

なりません。

逮捕する必要があるか無いかは、

被疑者に

『逃げる可能性』

『証拠隠滅する可能性』

が現実的に存在しているか

といったもので判断されます。

刑事さんが、証拠を裁判官に見せて

「逮捕する必要があります」

と説明してからじゃないと

逮捕状がもらえないので、

時間がかかります。

ですから、

急いで逮捕しなければならないとき

のため、別の方法での逮捕が

準備されています。

それでも、先ほど説明した

『逮捕する必要性』

つまり、逃げたり証拠を隠滅する可能性は、

すべての逮捕で必要になります。

現行犯逮捕

今、目の前で犯罪を行っている者や

犯罪を行い終わった直後の者を

逮捕することです。

理論上、

犯人を間違えて逮捕する可能性がない

ので、裁判官が発付する

『逮捕状無し』

で逮捕することができます。

犯人を間違えて逮捕する可能性がない

という考え方から、

警察官ではない一般人でも

逮捕することができます。

例をあげると

『万引きGメンが万引きを見つけて逮捕する』

といったことです。

現行犯逮捕されやすい犯罪は

暴行、傷害、脅迫、恐喝、器物損壊、

盗撮、痴漢、公然わいせつ、窃盗、

詐欺、覚せい剤取締法、大麻取締法違反、

交通事故、交通違反

など、たくさんあります。

次に、現行犯逮捕の具体例を挙げます。

警察官が逮捕する場合

1,夫が妻を殴った

   ↓

2,すぐに警察を呼ぶ

   ↓

3,すぐに警察が到着

   ↓

4,逮捕

一般人が逮捕する場合(その1)

1,買い物客が万引きを目撃

  ↓

2,逮捕

一般人が逮捕する場合(その2)

1,路上で男が女性を殴っているところを通行人が目撃

  ↓

2,通行人が男を逮捕

という流れが、考えられる現行犯逮捕です。

目の前で罪を行っている者か、

行い終わった直後の者

しか逮捕ができないので、

時間が経過している事件では

使えない逮捕です。

緊急逮捕

死刑や無期懲役、

長期3年以上の懲役又は禁錮

にあたる罪を犯した者を、

その場で逮捕して、

後で裁判官に逮捕状を求める手続き

のことです。

緊急逮捕することができる事件は、

殺人、強盗、強制性交等罪、強制わいせつ、

傷害、器物損壊、窃盗、詐欺、

覚せい剤取締法、大麻取締法違反など

があります。

法律で定められている刑罰が

『死刑や無期懲役、長期3年以上の懲役又は禁錮』

であれば、緊急逮捕できます。

しかし、これに該当しない犯罪だと、

緊急逮捕ができません。

例えば、

暴行罪は長期3年よりも低い犯罪

なので緊急逮捕ができません。

緊急逮捕の具体例を挙げます。

緊急逮捕(1)

1,夫が妻を殴った

   ↓

2,妻はケガをした

   ↓

3,警察を呼ぶ

   ↓

4,傷害罪で警察官が緊急逮捕

緊急逮捕(2)

1,人をナイフで刺した

   ↓

2,犯人がナイフを持参して交番に出頭

   ↓

3,犯人が警察官を殺害現場に案内

   ↓

4,実際に死亡していた

   ↓

5,殺人罪で緊急逮捕

という流れが、考えられる緊急逮捕です。

緊急逮捕したあと、警察は

裁判官に逮捕状を請求

しなければなりません。

もし、

裁判官から逮捕状が出なければ

逮捕された人は、

すぐに釈放されます。

さいごに

今回は、

3種類ある逮捕について

書きました。

逮捕された被疑者は、

検察庁に送致されるか、

釈放されるかのどちらか

になります。

送致は、逮捕に引き続いて

被疑者の身柄を拘束する手続き

をするための一つです。

送致や身柄の拘束のことは、

別のブログで説明します。

読んでいただき、

ありがとうございました。


コメント

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