逮捕される人・逮捕されない人【そのちがいの解説】

犯罪を起こしても

逮捕される人と、逮捕されない人

がいます。

ニュースや身近な人が罪を犯して

警察に逮捕されたとき

「なんで逮捕されたの?」

「なんで逮捕されないの?」

という疑問を持つことがあります。

逮捕されるか、

逮捕されないかについては

被疑者の年齢、被疑者の身分、犯罪の内容

などに左右されます。

今回は、法律で決められている

逮捕の必要性

に触れながら、

逮捕される人と、逮捕されない人との違い

について書きます。

逮捕される人・逮捕されない人【そのちがいの解説】

逮捕されるか、

逮捕されないかを一番左右するのは、

下に書く2つです。

1,逃げるおそれ(可能性)があるか、ないか

・被疑者が刑事責任を逃れる意思で、警察や検察など、そして、裁判所から所在不明になること。

・警察や検察などから出頭を求められても出頭に応じないこと。

おそれがあるとは、住居に寄り付かないことや、住居を転々とすること。

2,証拠隠滅するおそれ(可能性)があるか、ないか

・証拠とは、犯罪を証明することができる一切の人的証拠や物的証拠のこと。

・人的証拠とは、目撃者などのこと。

・物的証拠とは、防犯カメラ映像などのこと。

・隠滅とは、人的証拠や物的証拠を隠したり、破壊したり、ウソのアリバイ証拠などを作り出すことです。

・たとえば、事件の目撃者をオドして、ウソの話しをさせることなどです。

法律での定め

刑事訴訟規則第143条の3

【明らかに逮捕の必要がない場合】

逮捕状の請求を受けた裁判官は、逮捕の理由があると認める場合においても、被疑者の年齢及び境遇並びに犯罪の軽重及び態様そのた諸般の事情に照らし、被疑者が逃亡する虞(おそれ)がなく、かつ、罪証を隠滅する虞(おそれ)がない等明らかに逮捕の必要がないと認めるときは、逮捕状の請求を却下しなければならない。

却下しなければならないとなっているので、

逮捕される人と逮捕されない人

との差は、ここで生まれる

ということになります。

次の章で、

逮捕される人と逮捕されない人との基準

を書きます。

ここから分かる、逮捕される人と逮捕されない人との基準

被疑者の年齢

・高齢者や年少者は、逮捕される可能性が低くなります。

・年少者の場合、親など、適当な保護者の監護のもとにあり、肉体的、精神的、経済的にも活動の制約を受けていれば、一般的には逃亡のおそれが低いと判断されます。

適当な保護者の監護のもととは、親が子供の世話をしっかりしていて、子供も親の支配下にはいっている場合です。

・つまり、身体が不自由な方や、生活を親に依存している未成年者などは、逮捕される可能性が低いということです。

被疑者の境遇

・被疑者の身分、職業、家庭環境、素行などのことです。

・安定した職業につき、住んでいる場所が定まっている場合は、逮捕の必要性が低くなります。

身分がある人が逃げる可能性は低いだろうという考え方からです。

・同じように、安定した職業の人や、家庭環境が良いと判断される人は、逃げにくいと考えられています。

・反対に、暴力団など、一般的に悪い人と分類される人たちと付き合いがあると、逮捕されやすくなります。

住んでいる場所が定まっているとは、自宅がある人のことです。

・友達の家を転々としている人は逮捕されやすくなるということです。

・住居不定、無職、前科、前歴は、所在不明になりやすいと判断されます。

・住居不定とは、友達の家で寝泊まりしている人などです。

・無職とは、仕事をしていない人のこと。

・前科、前歴とは、犯罪を起こして捕まったことがある人のこと。

・いつもトラブルばかり起こしていることが警察に知られているなどして、警察から素行が悪いと判断されると、逮捕される可能性が高くなります。

犯罪の軽重

・重大事件の被疑者ほど、逃げたり、証拠隠滅するおそれ(可能性)が高いと判断されます。

人は、重い罪を科せられる可能性が高いほど、罰から逃れようとする考え方からです。

・たとえば、殺人事件、強盗事件、飲酒運転での事故、振り込め詐欺などです。

犯罪の態様

・犯罪の動機、個数、手口などのこと。

・犯罪の動機とは、犯罪を起こした理由が悪質な場合です。

・動機が悪質な場合とは、金がほしくて殺した転売目的で万引きしたというものなどです。

・個数とは、起こした犯罪の数です。

・数回も万引きをしていた場合や、数回も詐欺をしていた場合などです。

・手口とは、人をケガさせる方法でお金を盗んだり、オドしたりといった、凶悪な方法で犯罪を起こした場合です。

・共犯者がいたり、犯行の方法が悪質だったり、計画的な犯罪の場合は、逮捕の必要があると判断されます。

その他諸般の事情

・不治の病だったり、自首をしたこと、妊娠中などの場合は、逃げたり、証拠隠滅する可能性が低いと判断されます。

軽微な犯罪の場合

・30万円以下の罰金、拘留又は科料に当たる罪は、軽微な罪と考えられています。

・軽微な罪とは、軽犯罪法などが該当します。

・軽微な罪の場合は、被疑者が定まった住居を有しない場合又は、正当な理由なく出頭の求めに応じない場合に限られます。

こういった事情を総合的に判断して、逮捕するか、逮捕しないかが決められます。

さいごに

犯罪を起こしても、

逮捕される人逮捕されない人

がいますが、警察や検察などは、

被疑者の年齢、被疑者の身分、犯罪の内容

などの事情を総合的に判断して、

逮捕するか、逮捕しないか

を決めています。

これからの人生で

「なんで逮捕されたの?」

「なんで逮捕されないの?」

というモヤモヤとした気持ちに

なったときに、この記事で、

逮捕する、逮捕しないを

こうやって判断したのか

と考える

一つの参考に使ってもらえたら

と思っています。


コメント

  1. […] […]

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