警察官の証拠隠滅

事例ブログ

はじめに


令和3年4月に

約30年にわたって

事件の証拠品などを

自宅に持ち帰っていた

千葉県警の

49歳の男性巡査部長が

証拠隠滅罪で書類送検された

という事件が

ニュースになりました。


この影響で

5件の窃盗事件

が未解決のまま

になってしまったそうです。

今回は

警察官が

自宅に証拠品を持ち帰ること

が証拠隠滅罪に該当する理由

を書きます。

刑法第104条(証拠隠滅等)

他人の刑事事件に関する証拠

隠滅し

偽造し

若しくは

変造し

又は

偽造

若しくは変造の証拠を使用

した者は

2年以下の懲役

又は

20万円以下の罰金

に処する。

構成要件

本罪の客体

他人の刑事事件に関する証拠

です。

犯人が

自分の証拠を自分で隠滅しても

基本的にくは本罪を構成しません。

しかし、共犯者が存在する場合などは

他人の刑事事件

という点で

成立する可能性があります。

行為

隠滅、偽造or変造し

又は

偽造or変造の証拠を使用

することです。

隠滅とは

判例で

物理的な滅失のみならず

証拠の効力を滅失・減少させる

全ての行為を指し

証拠の隠匿も含む

としています。

ちなみに、証拠隠滅罪の

時効は3年

窃盗罪の時効は

7年

です。

今回の件


今回の件では

警察官として

勤務していた男性が

証拠品を

自宅に持ち帰って

いたもの

であり、明らかに

他人の刑事事件に

関する証拠

なので

構成要件に該当します。

証拠品を持ち帰り

自宅や倉庫に隠し持っていたこと

については

隠滅の概念が

証拠隠匿も含む

ので

自宅や倉庫に隠していた

ことから

構成要件に該当

します。

別で私が書いている

刑事訴訟法の解説のとおり

日本では

基本的には故意犯しか処罰されません。

証拠品を持ち帰って

自宅や倉庫に隠していたこと

30年間分の余罪があること

から

客観的に見て

故意は間違いなく

存在する

と強くいえそうですね。

まとめ

それにしても

今回の証拠隠滅が原因で

5件の窃盗事件が

未解決のまま

時効を迎えた

ということなので

この警察官は

取り返しがつかないこと

をしてしまいましたね。

49歳の警察官で

30年にわたる

ので

警察官になってから

ずーっと

証拠を隠滅し続けていたんですね。

さいごに・・・

刑事訴訟法第317条には

事実認定は

証拠によって

行わなければならない

と規定されており

これが

証拠裁判主義

とよばれる

刑事訴訟法の原則

です。

法定刑は

2年以下の懲役又は20万円以下の罰金

ですが

非常被害者の方々のことを思うと

非常に重いことですね。


読んでいただき、ありがとうございました。

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