裁判の流れ

刑事訴訟法ノート

はじめに

自分や家族、友人などが

裁判を受ける立場

になってしまったら・・・

そう考えると怖いですよね。

私も怖かったです。

ですが、私は

『怖い』と思ってしまう理由の一つに

『知らないから』そう思ってしまう

ということがある

と常々思っています。

ですから、今回は

その『わからない裁判の流れ』

を解説することで

少しでも不安が取り除けたらな

と考えこの投稿をします。

お付き合いお願いします。

公判手続きの流れ

公判手続きの流れ

つまり、裁判の流れです。

公判とは

『刑事裁判』のこと

を指します。

なので、公判手続きとは

刑事裁判の手続き

と理解してもらえればOKです。

起訴されると

公判廷を開て審理を行うこと

になります。

公判期日

公判期日とは

裁判官、当事者、その他の訴訟関係者が

公判廷に集まって

第一回公判をする日

のことをいいます。

テレビとかで

『初公判』

といれるのがコレです。

つまりは裁判初日です。

公判廷

公判廷とは

公判を開く法廷のことです。

法廷とは

裁判が行われる場所のこと

です。

そして、原則として

被告人が出頭しなければ

公判は開廷できません。

弁護人の出頭も

必要的弁護事件

ではその出頭が要件になっています。

必要的弁護とは

刑訴法289条1項

に規定されていることで

ここには

『死刑又は無期若しくは

長期3年を超える懲役

若しくは禁錮にあたる事件

を審理する場合には

弁護人がなければ

開廷することはできない』

とあります。

ですから

対象の裁判が

『死刑又は無期

若しくは長期3年を超える懲役

若しくは禁錮にあたる事件』

であれば

弁護人が出頭していなければ

裁判が開けない

ということです。

出頭

出頭と聞くと

悪いことして警察署へ出向いた

みたいな表現で

受けとることが世間的にはおおいですよね。

実際

一般的にはそんな感じ

だと思います。

ですが

辞書をひくと

『本人自ら役所などに出向くこと』

とあります。

必ずしも

悪いことをしたから警察署などへ行く

という意味ではないのです。

非常に広義

つまり、広い意味で『役所へ行く』

という行為を指しているだけです。

聞こえは悪いと感じることがおおい

でしょうが

本来の意味合いは『役所へ行く』

というだけことなのです。

話しはそれますが、逆に

自首は刑法42条1項に規定

されている事柄で

ここには

『罪を犯した者が

捜査機関に発覚する前に自首した場合

その刑を減軽することができる』

とされているので

悪いこと

つまり罪を犯した人に限定

して使われるべき言葉です。

公判前整理手続き

公判廷を

実質的で有意義なもの

にするために

公判前整理手続き

という制度があります。

これは

刑事訴訟規則178条の2以降

から規定されている手続きことで

例えば、刑事訴訟規則178条の2には

(第一回公判期日前における訴訟関係人の準備)第178条の2

 訴訟関係人は、第一回の公判期日前に、できる限り証拠の収集及び整理をし、審理が迅速に行われるように準備しなければならない。

と規定されています。

この刑事訴訟規則178条の2以下

に詳細の規定が書かれているのです。

証拠開示

公判審理を

実質的なもの

にするためには

被告人側において

検察側がどのような証拠を持っていて

どのような立証活動をしているのか

をあらかじめ知っておくことが望ましい

というのが

刑事訴訟法などの考え方です。

そこで

証拠開示

という手続きがあります。

証拠開示とは

当事者が

手持ちの証拠について

相手にその内容を明らかにすること

をいいます。

検察側と被告人側が

お互いの札を見せ合う

というイメージが分かりやすいですかね。

これで思いつくのは

被告人の弁護人は

相手(検察官)の手札を見て

弁護方針を立てる

ことができる

ということです。

徹底的に争うなら

検察官が持っている手札に

勝てる証拠を集められるか

あるいは

証拠価値を下げる証拠を

集められるか

が肝になってくるということ

です。

公判手続の流れ

公判手続は

1,冒頭手続

2,証拠調べ手続

3,弁論

4,判決

の4段階から構成されます。

冒頭手続

冒頭手続とは

1,人定質問

・人違いじゃないよね?の確認です。

・裁判官が住所や氏名年齢などを被告人に尋ねます。

2.起訴状朗読

・検察官が起訴状を読み上げます。

・審理対象を明確にするためです。

・被告人側は防御の対象が明らかになります。

3,黙秘権などの権利告知

・自己に不利益な供述を拒否する権利のことです。

4,被告人・弁護人の陳述

・刑訴法291条3項に『被告事件について陳述する機会を与えなければならない』と規定されているためです。

の4つの手続きからなります。

冒頭手続が終わると

証拠調べ手続

に移ります。

証拠調べ手続

証拠調べ手続とは

簡単に言うと

検察官が立証

  

被告人側が立証

という感じです。

裁判を起こした検察官には

収集した証拠をもとにして

『公訴事実の存在を

合理的な疑いを入れない程度にまで

証明する』(別で解説します)

必要があります。

ですから、まず検察官が

冒頭陳述によって

これから証明しようとする事実

を明らかにします。

これが

犯罪事実に関する検察官の立証

と呼ばれるものです。

そして、徹底的に争うのであれば

被告人側からすれば

検察側の立証に反証する必要

があります。

ですから、検察側の立証の後

被告人・弁護人側の立証

が行われることになるのです。

さらに

情状に関する立証

が行われ

証拠調べ手続を終える

のです。

証拠調べが終わると

その結果に基づき

当事者の意見陳述

が行われます。

ここで

検察官の論告

求刑

弁護人の最終弁論

被告人の最終陳述

が行われます。

論告

検察官が

事実および法律の適用について

意見を陳述することです。

陳述とは

訴訟法上では

当事者や関係人が裁判所又は裁判官に対し

事件又は訴訟手続について

口頭又は書面で

法律上の主張をし

又は事実を供述すること

をいいます。

検察官が

事件に対する意見を言う

ということです。

求刑

検察官が

被告人を

どれくらいの刑に処することが相当であるか

その量定について意見を述べることです。

弁論

被告人と弁護人がする

意見陳述のことです。

わかりやすくいってしまうと

弁護人が

「検察官の話しはすべて間違っています」

などと反論したり

「反省しているので刑を軽くしてください」

などと情状面を訴えたりすること

です。

最終弁論ともいわれます。

最終弁論が済むと審理が終了します。

あとは判決宣告手続きを残すのみです。

この状態を

結審(弁論の終結)

といいます。

判決の宣告

弁論が終結すると

判決の宣告

があります。

判決の宣告は

裁判長が必ず公開の法廷で行います。

主文、理由を朗読すると同時に

理由の要旨を告げる

という方法で行われます。

有罪無罪の別れ道

『判決の宣告』とき

公訴事実の存在が

合理的な疑いを入れない程度

に証明され、かつ

その事実が刑罰法令に触れるときは

有罪判決が言い渡されます

被告事件が罪とならないとき

又は被告事件について

犯罪の証明がないときは

無罪判決が言い渡されます。

つまり

検察官は

『公訴事実の存在を

合理的な疑いを入れない程度

にまで証明する

ということができなければ

被告人を有罪にさせること

はできません

被告人・弁護人側は

『裁判官に対して

公訴事実の存在につき

検察官の立証が

合理的な疑いを入れない程度

にまでは証明されていない

と考えさせるだけで十分』

ということで

公訴事実が存在しないことまで

証明する必要はないのです。

さいごに

裁判の流れが

分かっていただけたでしょうか。

最初は分からなかったとしても

読み返していただければ

絶対に分かるようになっていただける

と思っています。

少しでも法律や裁判のこと

が分かってくると

どんどん法律が身近になってくる

と思います。

また

過度な心配もなくなると思います。

私のブログが

みなさまの力になってくれれば

と思っています。

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