茨城県境町殺人事件の推理

事例ブログ

はじめに

 茨城県境町の住宅で2019年9月に小林光則さんと妻美和さんが刃物で刺されて殺害されるなどした事件がありました。

 茨城県警は令和3年5月7日に埼玉県三郷市鷹野4丁目に住む岡庭由征容疑者を殺人容疑で逮捕したというニュースが出ています。

 5月7日時点で県警は岡庭容疑者の認否を明らかにしていないですが、現時点で報道されている記事などから、何が岡庭容疑者が逮捕される決め手になったのか、法律の観点から説明します。

 また、最後の欄に、翌日以降に分かったことについてリンクをはりました。

 ご一読、よろしくお願いいたします。

殺人予備罪を証明できなかった理由(岡庭容疑者)
岡庭容疑者は、昨年11月に殺人予備罪で家宅捜索を受けました。しかし、逮捕された罪名は火災予防条例違反でした。起訴罪名も同じく火災予防条例違反でした。今回は、なぜ、警察が殺人予備罪で家宅捜索をしたのに火災予防条例で逮捕されたのかなどについて説明します。理由は、岡庭容疑者が殺人する目的で危険物などを所持していたという証拠がなかったからだと思われます。

決め手になったと思われるもの(5月7日時点)

 犯人から小林さんご夫婦が襲われたとき、中学生の長男(14)と小学生だった次女(13)も犯人からの行為で重軽傷を負いました。

 次女は催涙スプレーのようなものを噴射されて軽傷を負いました。

 犯人と対面した長男らの説明から、家族を襲った犯人は中肉の男で、黒っぽい帽子とマスクに黒っぽい長袖と長ズボンを身につけていたということが分かっていました。

 凶器は見つかっていませんでした。

 警察は現場に遺留物がないか調べたり、周辺の防犯カメラの映像を解析するなどして捜査を進めてきました。

 そして、周辺の不審人物の捜査や、別事件での押収品の鑑定結果などから、岡庭容疑者が事件に関与した疑いを浮上させました。

 不審人物の捜査とは、防犯カメラの映像などで映った人物という意味だと思われます。

 長男などが話した特徴などと似ていたのかもしれません。

 また、岡庭容疑者が事件前にクマよけのスプレーを購入したことが分かっています。

 警察は次女に使われたスプレーと同一の可能性があるとみて確認している最中です。

 つまり、事件前に岡庭容疑者が犯行用具を持っていた可能性がある人物ということになります。

 別事件での押収品とは、昨年11月に警察が殺人予備罪で岡庭容疑者の自宅を捜索したときの押収品のことだと思われます。

 警察は、岡庭容疑者から刃物や衣類など計約600点を押収しています。

 そして『別事件での押収品の刃物の鑑定結果から』とあるのは、小林さんご夫婦や長男などの血液が、この刃物に付着していたという意味だと捉えるのが自然だと思います。

 室内から凶器が見つかっていないことから、岡庭容疑者が凶器を自宅に持ち帰って保管していた可能性はあると思います。

情況証拠の積み重ね

 今回の逮捕は、紀州のドン・ファン殺人事件で逮捕された須藤容疑者の時と同様、情況証拠の積み重ねで逮捕状を取ったということになります。

 犯人が小林さんご夫婦をはじめとする家族を襲っている様子が映った防犯カメラは存在していないようですし、犯人に襲われた長男はマスクをして顔が隠れた犯人しか見ていません。

 直接証拠がない以上、情況証拠を積み重ねるしかないからです。

 情況証拠のことは、私の別ブログを読んでいただければ分かっていただけます。

 ↓紀州のドン・ファン殺人事件をどう証明したのか

紀州のドン・ファン殺人事件をどう証明したのか
2021年4月、和歌山県警が紀州ドン・ファン殺人事件の犯人として元妻を逮捕しました。逮捕に3年かかりました。その間、和歌山県警は元妻が犯人であるという情況証拠を積み重ねました。情況証拠は積み重ねれば有罪に持ち込む力があります。今回は、和歌山県警が逮捕まで持ち込んだ情況証拠について説明します。

今回の情況証拠

1,次女が催涙スプレーのようなものを噴射されて軽傷を負った→岡庭容疑者が事件前にクマよけのスプレーを購入している(捜査関係者がマスコミに話したこと)

2,小林さんご夫妻が刃物で襲われた→別事件での押収品の刃物の鑑定結果から小林さんご夫婦や長男などの血液が、この刃物に付着していた(推察)そして、刃物は殺害現場で見つかっていない。

 2番目の情況証拠は、あくまで推察ですが、もし、そうであれば岡庭容疑者が犯人であると判断するための有力な情況証拠になりえます。

 岡庭容疑者の家などから押収されているためです。

おわり

 今回は、5月7日時点でニュースになっている情報をもとにして法律的観点から岡庭容疑者が逮捕された理由などを考えました。

 まだ逮捕されたばかりで、情報は発信されていません。

 これからも新しい情報が発信されれば、その情報から何が言えるのかを改めて自分の意見を発信していきたいと考えています。

 今日はここまで読んでいただき、ありがとうございました。

追記

 5月8日、9日に新たに分かったことを記事にまとめました。

 ↓リンクです。ご一読よろしくお願いいたします。

集められた客観証拠(岡庭容疑者)
茨城県境町にある小林さんの住宅で2019年9月に小林光則さん妻美和さんが殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件について、新たに明らかになった情報から事件のことについて法律的観点から説明します。事件が報道される前に、事件についてネットで検索していたことです。 警察が、昨年11月に岡庭容疑者の家を家宅捜索した際に押収したパソコンを解析しました。そして、そのパソコンの解析で事件について頻繁に検索した痕跡を見つけたということです。
岡庭容疑者が犯人である可能性について
茨城県境町にある小林さんの住宅で2019年9月に小林光則さん妻美和さんが殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件について、新たに明らかになった情報から事件のことについて法律的観点から説明します。
岡庭容疑者の現状
茨城県境町にある小林さんの住宅で2019年9月に小林光則さん妻美和さんが殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件について、新たに明らかになった情報から事件のことについて法律的観点から説明します。令和3年5月9日時点で新たに分かったことを3つ挙げます。岡庭容疑者は容疑を否認しているということです。事件前に撮影されたとみられる動画だったという情報です。岡庭容疑者が水戸地検に送致されたというものです。

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