聞いたことがある法律用語【用語の説明】

刑事訴訟法ノート

被疑者、被告人、犯人など、普段、何気なく使われているような言葉でも、法律的には、まったく違う意味をもっている用語があります。

容疑者や送検などという言葉はマスコミ用語で、法律用語としては存在していません。

今回は、よく聞く法律用語の説明をします。

前科ってなんだ?前歴ってなんだ?

などと思ったときにつかってください。

用語説明

被疑者

・警察などの捜査機関から犯罪の疑いをかけられている人物のことです。

・被疑者が起訴された場合は、被告人と呼び名が変わります。

容疑者

・マスコミが使っている用語のこと。

・被疑者と被害者の発音が似ているため、聞き間違い防止でマスコミが使うようになりました。

・被疑者という呼び名が、法律用語です。

被告人

・被疑者が起訴された場合、被告人と呼ばれるようになります。

犯人

・犯罪を行った人物のこと。

・犯罪者であることが、裁判で確定すれば犯人です。

・逆に、裁判で確定するまでは犯人といえません。

逮捕

・警察などの捜査機関が被疑者の身柄を拘束することです。

・逮捕は、逃走のおそれor証拠隠滅のおそれがある場合にされます。

・逮捕すると、48時間の身柄拘束ができます。

・その後も身柄拘束したいときは、送致や勾留という手続きをとらなければできません。

現行犯逮捕

・現に罪を行い、または現に罪を行い終わった者を、逮捕状なしでその場で逮捕することです。

・簡単に説明すると、目の前で万引きした人をその場で逮捕することです。

・目の前で犯罪が行われているので、犯人を間違える可能性が無いという考えから認められている手続きです。

緊急逮捕

・死刑または無期もしくは長期3年以上の懲役もしくは禁錮に当たる対を犯したことを疑うに足りる充分な理由がある場合で、急速を要し、裁判官の逮捕状を求めるいとまがないときは、その理由を告げて、被疑者を逮捕する手続きです。

・簡単に説明すると、重い罪を犯した疑いが強い人を、その場で逮捕して、あとで逮捕状を裁判官から取得する手続きです。

通常逮捕

・警察などの捜査機関が、裁判官から逮捕状を取得してから逮捕する手続きです。

・被疑者が罪を犯した相当な理由を証明しなければ、裁判官は逮捕状を出しません。

・なので、逮捕するまでに時間がかかります。

・テレビドラマで、刑事さんが「逮捕状だ!」と言って髪を見せて逮捕するシーンは、すべて通常逮捕です。

任意捜査

・被疑者を逮捕せずに取り調べを行う捜査です。

強制捜査

・被疑者を逮捕して取り調べを行う捜査です。

送致

・警察などの捜査機関が検察庁に事件や被疑者の身柄を送ることです。

・任意捜査の場合は、書類送致と呼びます。

・強制捜査の場合は、身柄付き送致と呼びます。

・警察が被疑者を逮捕した場合、48時間以内に被疑者を検察庁に送致するか、釈放しなければなりません。

送検

・マスコミ用語です。

・ニュースなどで「送検されました」などと言っているのは、送致のことです。

・法律に書かれた正式名称が、送致です。

釈放

・逮捕した被疑者の身柄拘束を解くことです。

・自由になることです。

・釈放されても、犯罪を起こした事実は消えません。

・釈放されて、任意捜査で取り調べを受ける場合が大半です。

・釈放される大半の理由は大きく2つあります。

・一つ目が、逮捕されたときには存在していた逃走のおそれ、証拠隠滅のおそれが消滅したことが大きな理由になります。

・もう一つが、被害者が被害届を取り下げた場合です。

被害者

・犯罪の被害にあった人のこと。

被害届

・被害者が、警察に対して『犯罪の被害にあったこと』を申告することです。

・書面で警察に提出します。

・この届出がもとで、警察の捜査が始まります。

逃走のおそれ、証拠隠滅のおそれ

こちらのブログにくわしく書いています。

ぜひ読んでください。↓リンク

逮捕される人・逮捕されない人【そのちがいの解説】
犯罪を起こしても逮捕される人と、逮捕されない人がいます。ニュースや身近な人が罪を犯して警察に逮捕されたとき「なんで逮捕されたの?」「なんで逮捕されないの?」という疑問を持つことがあります。逮捕されるか、逮捕されないかについては被疑者の年齢、被疑者の身分、犯罪の内容などに左右されます。今回は、法律で決められている逮捕に必要性に触れながら、逮捕される人と、逮捕されない人との違いについて書きます。

勾留(こうりゅう)

・裁判をするために、被疑者や被告人の身柄を拘束しつづけることです。

・刑罰ではないです。

・刑罰の拘留とは、同じ『読み方』ですが、意味が違います。

拘留(こうりゅう)

・1日以上30日未満の期間、身柄を拘束するという刑罰です。

前科

・裁判で有罪判決が出たら、その人に前科がつきます。

・刑務所に入らなくても、有罪判決が出れば前科です。

・ですから、罰金でも前科となります。

前歴

・前歴は、不起訴になった場合につきます。

・裁判にならなかった事件です。

・たとえば、逮捕はされたけど、示談してすぐ釈放された場合です。

留置場

・逮捕された被疑者が寝泊まりする場所です。

・警察署の中にあります。

・逮捕されたひとの、身の世話をするのは警察官です。

・税金で食事が出ます。

・マンガなどの本も読めます。

・差し入れもできます。

・ただ、自由に外出できないです。

拘置所

・法務省が管轄しています。

・逮捕された人の、身の回りの世話は刑務官がしています。

・なので、警察とは関係がない施設です。

刑務所

・法務省が管轄しています。

・裁判で有罪判決が出て、懲役◯年とか言い渡された人が入る施設です。

・逮捕された人の、身の回りの世話は刑務官がしています。

・なので、こちらも警察とは関係がない場所です。

さいごに

こむずかしい法律用語でも、意味が分かれば、だんだんと慣れてくるものです。

私の知識が少しでも多くの人の法律のリテラシー向上につながってもらえればと思っています。

これからも、よろしくお願いいたします。

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