紀州のドン・ファンの元妻が詐欺で告発されたことについて

ドン・ファン殺人

はじめに

紀州のドン・ファンこと野崎幸助さんを

殺害したとして逮捕された

元妻の須藤早貴さんが

詐欺罪で告発されていた

という記事がありました。

告発した人物は野崎さんの知人で

会社の元監査役の男性です。

今回は、元妻が詐欺罪で告発された

ということから読み取れる事実

について書きます。

告発状の内容

元妻は、2018(平成30)年7月

野崎さんが経営する会社の代表取締役を

引き継いでいたとされていますが

告発状では、元妻が平成30年9月

会社の口座から自身名義の口座に

約3830万円を送金し、騙し取った

としています。

告発状では、騙し取ったとする理由

について、元妻は野崎さんの死後

会社の代表取締役に就任したが

法的手続きを取っていなかった

と主張しています。

何が読み取れるか

ここから読み取るべき重要なところは

元妻は野崎さんの死後

会社の代表取締役に就任したが

法的手続きを取っていなかった

という主張です。

詐欺罪は1項と2項に分かれていて

1項は他人の財物

2項は財産上不法の利益を客体

としています。

どちらかというと皆さんに身近な

1項詐欺を例にすると、詐欺罪は

人を欺いて錯誤に陥らせ

財物を交付させることで成立

します。

つまり、元妻は代表取締役ではないのに

代表取締役社長と偽って、会社の口座から

自身名義の口座に約3830万円を送金

し、騙し取った、つまり

財産を得たということだと推察

がされます。

また、これが告訴ではなく告発だったこと

から、告発人の男性が

告訴権を持たない第三者であるということ

も読み取れます。

告訴、告発とは

告訴とは、犯罪被害者などが

捜査機関に対し、犯罪事実を申告して

犯人の処罰を求めることをいいます。

告発とは、告訴権者以外の者が

捜査機関に対し、犯罪事実を申告して

犯人の処罰を求めることをいいます。

ちなみに、告訴であっても告発であっても

受理した司法警察員は

速やかに捜査を遂げて

これに関する書類や証拠物を検察官に送付

しなければなりません。

捜査のすすめ方
捜査の流れ捜査は司法警察職員などの捜査官が犯罪の嫌疑を抱いたときに開始されます。...

詐欺罪とは

詐欺罪は

欺罔→錯誤→財産的処分行為→

財産又は財産上の利益の取得という経路を

辿らなければ成立しません。

この経路のことを因果関係と呼びます。

もし、この因果関係を辿らなければ

詐欺罪は成立しません。

詐欺罪の未遂が成立する余地

があるだけです。

当然、故意が必要です。

つまり、法的手続きである登記をミス

していただけで

本当に代表取締役だと信じて

元妻がお金を送金していた場合は

詐欺罪が成立しないということです。

故意は、別で掲載している私のブログを

読んでいただければ分かっていただける

ので、ぜひ読んでください。

もし故意がなければ

詐欺未遂すら成立しない場合もあります。

コンビニコーヒーで犯罪?
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今回の件

告発状から読み取れる概要は

このようなものです。

告発人が詐欺罪であるとして

告発した以上

元妻がお金を得る経路の中に

人を介している可能性が極めて高いです。

つまり、告発状にある

会社の口座から自身名義の口座に

約3830万円を送金し騙し取った

という経路の中に、銀行員など

人が関わっているということです。

インターネットバンキングなどではなく

振込用紙への記載だった可能性が高い

のです。

ですから、まだ告発状の内容が

表に出ていませんが

銀行や証券会社などで人を介して

現金を騙し取ったということを告発された

のだと推察されます。

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おわりに

告訴や告発は、速やかに捜査を終えて

検察庁へ送付するように

定められています。

もしかしたら

今の殺人などでの逮捕、勾留が終わった

あとに詐欺罪で逮捕される可能性

も否定できませんね。

送致や勾留は、私の別ブログを

参照してください。

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