恐喝の対処法

刑事訴訟法ノート

はじめに

 先輩や怖い人からお金を要求されたことはありませんか。

 もしかしたら、あなたが受けたその行為は恐喝罪という犯罪にあたるかもしれません。

 何が恐喝になるのかが知っていれば、誰かに相談しやすいでしょう。

 また、警察に言いやすいでしょう。

 場合によっては、相手に「犯罪ですよ」と言えるかもしれません。

 あなたの家族や友人が被害にあっていたら、あなたは大切な人を救えるでしょう。

 知らなければ、オロオロしているうちに時間だけが過ぎてしまうかもしれません。

 お金を取られてしまうかもしれません。

 そして、恐喝はお金や物を請求するだけではありません。

 貸りたお金を踏み倒すことも恐喝になります。

 今回は、自分や大切な人たちが恐喝の被害にあったときのため、何が恐喝になるのか説明します。

恐喝になるのか

 恐喝には1項と2項があります。

 1項はお金や物を恐喝した場合です。

 2項は、あなたが貸したお金を相手に脅されてチャラにさせられた場合などです。

 2項がある点は、詐欺も強盗も同じです。

 恐喝も強盗も詐欺の場合も2項は権利など形がないものが対象になります。

 恐喝は犯罪です。

 ですから、『お金を脅し取ってやろう』という故意が必要です。

 それに、構成要件に該当する行為でなければなりません。

 構成要件に該当する行為でなければ、未遂か犯罪が成立しないからです。

 そこで、何をしたら恐喝になるのかを書きます。

何をしたら恐喝になるのか(恐喝の構成要件)

 恐喝になるためには、次のルートを辿る必要があります。

 まずは1項の場合です。

 暴行や脅迫→怖い(畏怖)→お金や物を渡す(財産的処分行為)→お金や物を渡すこと(財物の交付)次に2項の場合です。

 暴行や脅迫→怖い(畏怖)→お金の踏み倒しなど(財産的処分行為)→踏み倒しの完了(財物の交付)

 暴行とは殴ったり蹴ったりすることです。

 脅迫とは人の生命、財産、身体、名誉、自由に対して害悪する告知を行うことです。

 たとえば「殺すぞ」とか「お前の秘密をばらすぞ」などが分かりやすいです。

 「殺すぞ」は人の生命に向けての脅しです。

 「お前の秘密をばらすぞ」は名誉に向けての脅しです。

 しかし、「殺すぞ」や「ばらすぞ」だけが脅迫ではありません。

 一般的によく使われる言葉や、一般的に良い言葉とされる言葉などでも、言う人によっては脅迫になります。

 一般的な社会での話しですが、たとえば、後輩の女性が先輩の男性に「そのお酒をちょうだい」と甘えて言っても、恐喝にはなりません。

 しかし、誰もが知っている有名な暴力団組織の組長に「そのお酒ちょうだい」と、ドスが聞いた声で言われたらどうでしょう。

 怖くないですか。

 暴力団に慣れている人ならともかく、普通の人なら「どうぞ!」って渡しちゃいますよね。

 だって、相手は暴力団組織の組長ですから。

 その背後には、当然、こわい組員がいます。

 断ったら、その人たちから何されるか分からないですよね。

 少なくてもリンチされるのは確定です。

 そんな人から「そのお酒ちょうだい」と脅すように言われたら、同じ言葉でも意味が変わります。

 すなわち、恐喝になる可能性が極めて高いということです。

恐喝のパターン

 たとえば、『自分の弱みを握られている人から弱みをダシにしてお金を要求されたとき』についてですが、仮に自分が不法行為を行っていたとしても恐喝は成立します。

 もし「君が○○さんを殺したことは知っています。警察に言われたくなかったら1000万円払ってください」と脅されても成立するということです。

 もっと身近にすると「きみ、100円の商品を万引きしてたよね。ほかにもやってるんじゃないの。親に言わないから10万円払ってよ」でも成立する可能性が高いということです。

 逆に言うと、あなたがコンビニの店番をしていたときに万引きを見つけて、腹が立つあまりに多額のお金を請求したら、相手に足をとられてしまう可能性があるということです。

 この場合は、警察を呼ぶなり、未成年であれば親を呼ぶなりして、恐喝だと言われないように対応しなければなりません。

 万引きした犯人が悪いのに、あなたが犯罪者になってはいけないからです。

 だからこそ、恐喝になる要件をしってもらいたいのです。

さいごに

 今回は、恐喝について書きました。

 あなたや家族が恐喝の被害に遭わないように。

 感情的になってしまったあなたが、恐喝をしないように。

 そういう観点で書きました。

 これからも、活用できるブログを書いていきます。

 読んでいただき、ありがとうございました。


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