岡庭容疑者の現状

事例ブログ

はじめに

 茨城県境町にある小林さんの住宅で2019年9月に小林光則さん妻美和さんが殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件について、新たに明らかになった情報から事件のことについて法律的観点から説明します。

 ↓これまでに作ったブログのリンクです。

殺人予備罪を証明できなかった理由(岡庭容疑者)
岡庭容疑者は、昨年11月に殺人予備罪で家宅捜索を受けました。しかし、逮捕された罪名は火災予防条例違反でした。起訴罪名も同じく火災予防条例違反でした。今回は、なぜ、警察が殺人予備罪で家宅捜索をしたのに火災予防条例で逮捕されたのかなどについて説明します。理由は、岡庭容疑者が殺人する目的で危険物などを所持していたという証拠がなかったからだと思われます。
岡庭容疑者が犯人である可能性について
茨城県境町にある小林さんの住宅で2019年9月に小林光則さん妻美和さんが殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件について、新たに明らかになった情報から事件のことについて法律的観点から説明します。
茨城県境町殺人事件の推理
警察は次女に使われたスプレーと同一の可能性があるとみて確認している最中です。つまり、事件前に岡庭容疑者が犯行用具を持っていた可能性がある人物ということになります。別事件での押収品とは、昨年11月に警察が殺人予備罪で岡庭容疑者の自宅を捜索したときの押収品のことだと思われます。警察は、岡庭容疑者から刃物や衣類など計約600点を押収しています。そして『別事件での押収品の刃物の鑑定結果から』とあるのは、小林さんご夫婦や長男などの血液が、この刃物に付着していたという意味だと捉えるのが自然だと思います。室内から凶器が見つかっていないことから、岡庭容疑者が凶器を自宅に持ち帰って保管していた可能性はあると思います。

新たに分かったこと(5月9日時点)

 令和3年5月9日時点で新たに分かったことを3つ挙げます。

 一つ目です。

 岡庭容疑者は容疑を否認しているということです。

 昨日明らかになっていた情報で、岡庭容疑者は取り調べには応じているとありました。

 つまり、警察や検察に話しはするけど、事件については認めていないという状況ということです。

 二つ目です。

 昨日のブログでも書いた、小林さんの家の周辺が撮影された動画のことについて、突っ込んだ情報がありました。

 それは、事件前に撮影されたとみられる動画だったという情報です。

 事件後であれば、小林さんの家周辺の動画や写真を撮影していたとしても、大きく騒がれることではないと思います。

 しかし、事件前に撮影していたとなれば、岡庭容疑者が小林さんや小林さんの家について『下見をしていたのではないか』『狙っていたのではないか』などと疑う要素になります。

 三つ目です。

 岡庭容疑者が水戸地検に送致されたというものです。

 マスコミ用語では送検と表記されますが、法律上は送致と呼びます。

 この後、岡庭容疑者は勾留されます。

 勾留のことは、私の別ブログを読んでいただければわかっていただけます。

 ご一読、よろしくお願いいたします。

わたし勾留されますか?
勾留とは被疑者・被告人を拘束する裁判とその執行をいいます。刑事訴訟法は、原則として被告人の勾留を規定し、これを被疑者にも準用するという形式をとっています。ここでは、こんな状況なら勾留されますということを書きます。

このことからいえること(否認している)

 警察や検察に話しはするけど、事件については認めていないという状況

 前回のブログでも説明しましたが、被疑者や被告人には黙秘権があります。

 別に何も話さなくて良いということです。

 しかし、岡庭容疑者には、上で説明したような携帯電話の動画のことなど、考えようによっては説明しておいたほうが無難だと思われる証拠がいくつか警察に持っていかれているのは事実です。

 岡庭容疑者が話す内容が、裁判などでどうやって使われるかに関しては、私の別ブログを読んでいただければわかっていただけます。

警察や検察で調書を作ったらどうなるのか、どう使われるのか?
今回は警察や検察などの捜査機関に協力して書面を作成した場合にどうなるのか、どう使われるのかを話します。伝聞法則とは伝聞証拠には証拠能力を認めないという原則のことです。伝聞証拠とは裁判所の面前での反対尋問を経ない供述証拠のことをいいます。つまり、供述者の話しを警察官や検察官が書面にしても裁判での証拠にできないということです。

このことからいえること(動画、写真)

 岡庭容疑者の携帯電話に、事件前に撮影された小林さんの家周辺が動画があったこと

 ポイントは事件前に撮影されていたことです。

 事件前に撮影していたということは、犯人ではないかということを推認させる情況証拠の一つになり得ます。

 もし、岡庭容疑者が撮影したものでは無いとするならば、誰が撮影したのか。

 こういったことも岡庭容疑者は話す必要が出てくるのではないでしょうか。

このことからいえること(送致)

 岡庭容疑者が水戸地検に送致されたこと

 この後、警察や検察の取り調べなどが行われます。

 勾留期間は10日間です。

 その後、必要があれば延長で10日間勾留されます。

 勾留期限がきたところで、検察官が起訴するか起訴しないかを決めます。

起訴って何?
自分が被害者になったときや、友人たちが被害者になったとき、「相手を許せない」という気持ちが強ければ犯人を処罰してほしいってきっと願いますよね。ですが、日本の法律では起訴独占主義という考え方が基本となっているので、基本的には検察官しか起訴することができません。つまり、検事しか刑事裁判を起こせないということです。テレビやニュースなどを見ていて「こんなん裁判をやって処罰を受けさせるべきだろ」と思うような話しもありますよね。実は、厳格な基準の下ですが泣き寝入りがないような制度があります。今回は、基本的には検察官しかもっていない公訴権のことなどについて話します

さいごに

 今回は、5月9日時点でニュースになっている情報をもとにして、法律的観点から岡庭容疑者が犯人である可能性や現状について考えました。

 私は、法律の知識があるからこそ、自分の知識や見方を発信していくことが、世間の法律に関するリテラシーを上げることに繋がると信じています。

 これからも新しい情報が発信されれば、その情報から何が言えるのかを改めて自分の意見を発信していきたいと考えています。

 今日はここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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