子どもの命を奪った故意の事故

事例ブログ

2021年6月8日に、

千葉県八街市八街はの市道で、

歩いて下校途中の小学生の列に

飲酒運転をしたトラックが突っ込む事故

がありました。

下校中の児童男女5人が巻き込まれ、

うち2人が死亡しました。

この事故で、佐倉警察署は、

自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで

トラックを運転していた梅沢洋容疑者を

現行犯逮捕しました。

今後の焦点は、

自動車運転処罰法違反(過失傷害)より重たい、

危険運転致死傷罪を適用することができるか

というものです。

今回のような悲惨な事故を無くすためにも、

警察や検察には頑張っていただき、

ぜひとも、危険運転致死傷罪を

立件してほしいものです。

この記事を読めば、今後、

危険運転致死傷罪がどういう場面で

適用されるのかが分かり、

ニュースを読めば、

最後の展開が分かるようになります。

今回は、警察や検察に求められている

危険運転致死傷罪を立件するための

ハードルを書きます。

危険運転致死傷罪の重たさ

危険運転致死傷罪は、

次に書く6つ行為のうち、

1つでも行って人を負傷させれば成立

する犯罪です。

法定刑、つまり、

法律で決められている刑罰は、

15年以下の懲役に処し、

人を死亡させた者は1年以上の有期懲役

に処するとなっています。

自動車運転処罰法(過失傷害)の

法定刑が、7年以下の懲役若しくは

禁錮又は100万円以下の罰金なので、

自動車運転処罰法(過失傷害)より

危険運転致死傷罪の方が重たい罪

ということになります。

危険運転致死傷罪で規制される6つの行為

1、アルコールや薬物の影響で,正常な運転が困難な状態で,自動車を運転する行為

 たとえば、飲酒運転をしたり、大量に薬を服用して、意識がモウロウとしているなかで自動車を運転することです。

 こういった運転が困難な状態で運転して、人に死傷を負わせた場合に適用されます。

2、制御が困難であるスピードで自動車を運転する行為

 ものすごいスピードで自動車を運転して、人に死傷を負わせた場合に適用されます。

3、無免許運転などの自動車の進行を制御できる技術がない状態で自動車を運転する行為

 無免許運転など、自動車を運転する技術がない状態で自動車を運転し、人に死傷を負わせた場合に適用されます。

4、人や車の通行を妨害する目的で自動車を運転する行為

 あおり運転など、人や車の通行を妨害する目的で自動車を運転し、人に死傷を負わせた場合に適用されます。

5、赤信号などを無視して,高速度で自動車を運転する行為

 赤信号などを無視して危険な高速度で自動車を運転し、人に死傷を負わせた場合に適用されます。

6、通行禁止道路を進行して,高速度で自動車を運転する行為

 人に死傷を負わせた場合に適用されます。

自動車運転処罰法(過失傷害)との差

危険運転致死傷罪の構成要件は、

運転行為の中でも

特に危険性の高いものに限定

されています。

ですから、

危険運転致死傷罪を適用することは

非常に困難な法律でした。

そこで、危険運転致死傷罪よりも

低いハードルで危険運転を規制する

条文ができました。

その条文が、

自動車運転処罰法(過失傷害)

でした。

自動車運転処罰法(過失傷害)は、

自動車の運転上必要な注意を怠り、

よって人を死傷させた

場合に成立します。

たとえば、前方不注意、脇見運転、

一時停止無視、ハンドルの操作ミス

などで成立するので、

たとえば、危険運転致死傷罪が

30キロのスピード違反で

事故を起こしても裁判で成立しない

くらいハードルが高いことを考えると、

だいぶハードルが低いことは

明らかです。

今回の事故内容


今回の事故では、

千葉県八街市八街はの市道で、

歩いて下校途中の小学生の列に

飲酒運転をしたトラックが突っ込んで

事故を起こしました。

この事故に、下校中の児童男女5人が

巻き込まれ、うち2人が死亡しています。

事故が起きた2021年6月28日の段階

ですが、事故に巻き込まれた5人のうち

3人は、1人が意識不明の重体、

2人が重傷を負いました。

自動車運転処罰法違反(過失傷害)

の疑いで、佐倉警察署に現行犯逮捕

された梅沢洋容疑者からは、

呼気検査で基準値を超えるアルコールが

検出されました。

つまり、飲酒運転で子供たちの命を

奪ったのでした。

事故の内容は、

トラックが電柱に衝突後、

道路左側を歩行中の児童5人をはねた

というものです。

梅沢容疑者は

「右から影のようなものが見えて

ハンドルを切ったら電柱にぶつかった。

そのまま子どもたちの列に突っ込んで

けがをさせてしまった」

と供述しているので、

飯塚幸三被告のような

『自動車が故障していたから

起きた事故だ』

という言い訳はしていません。

そもそも、今回の場合は、

呼気検査で基準値を超えるアルコールが

検出されているので、

そんな言い訳をしても、

事件に影響はないですが。

今回の事故に当てはめると・・・

2021年6月28日報道されている情報を

もとにすると、

人を死傷させる交通事故を起こした

梅沢容疑者の呼気から、

基準値を超えるアルコールが検出

されているので

1、アルコールや薬物の影響で,正常な運転が困難な状態で,自動車を運転する行為

に該当すると認められます。

飲酒運転で事故を起こして

人の命を奪ったり、

ケガをさせるなんて、

過失の域を超えています。

この事故は、

わざと自動車で人をはねたのではない

という意味では『過失』

です。

そのことに異論はありません。

しかし、梅沢容疑者が

飲酒運転をしていたことは

『故意』です。

梅沢容疑者は、

これだけ世間で飲酒運転根絶が騒がれているなかで

飲酒運転をして事故を起こしました。

飲酒運転で事故を起こして

人の命を奪ったり、

ケガをさせた梅沢容疑者は、

事故まで含めて予見ができていた

故意があった

殺人だ

と言われても仕方がないことをした

私はそう思うのです。

亡くなられた方やケガをされた方の

ご家族や周囲の方々のことを思うと、

筆舌に耐えられません。

今回は、ここまで読んでいただき、

ありがとうございました。

コメント

  1. […] […]

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