ドンファンの元妻の弁護士

はじめに

 和歌山県田辺市で紀州のドン・ファンこと野崎幸助さんが覚せい剤中毒で死亡した事件で、先月、元妻の須藤早貴容疑者が殺人などの疑いで逮捕されました。

 今回は、元妻について和歌山地方裁判所が10日間の勾留延長を認めたことや、雑談はするけど事件のことは話さないという現状のこと無罪請負人とまで例えられる弁護士が弁護人とならなかったことなどについて説明します。

過去リンク

紀州のドン・ファン殺人事件をどう証明したのか
2021年4月、和歌山県警が紀州ドン・ファン殺人事件の犯人として元妻を逮捕しました。逮捕に3年かかりました。その間、和歌山県警は元妻が犯人であるという情況証拠を積み重ねました。情況証拠は積み重ねれば有罪に持ち込む力があります。今回は、和歌山県警が逮捕まで持ち込んだ情況証拠について説明します。
紀州のドン・ファンの元妻が詐欺で告発されたことについて
はじめに紀州のドン・ファンこと野崎幸助さんを殺害したとして逮捕された元妻の須藤早貴さんが...

勾留が延長されていたこと

 和歌山地方裁判所が元妻に対する10日間の勾留延長を認めました。

 勾留とは裁判官が決定するものです。

 勾留される場合は、二つのハードルを越えた場合に行われる手続きです。

 一つ目のハードルは、被疑者が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由があることです。

 つまり、あくまでも現時点でですが、勾留や勾留延長の決定をした裁判官が元妻が殺人などの罪を犯したと疑うに足りる相当な理由があると認めたということです。

 二つ目のハードルは、住居不定、罪証隠滅のおそれ、逃亡のおそれのいずれか1つに該当することです。

 これも、あくまで現時点でですが、元妻に住居不定になるとか、証拠を隠滅するのではないかとか、逃亡してしまうのではないかというおそれがあると裁判官が判断したということです。

 ですから元妻は勾留や勾留延長されたのですし、法律で定められた手続きなので、これ以外の理由で勾留されるということはあり得ません。

 勾留のことについては、私の過去ブログを読んでいただければ分かります。

わたし勾留されますか?
勾留とは被疑者・被告人を拘束する裁判とその執行をいいます。刑事訴訟法は、原則として被告人の勾留を規定し、これを被疑者にも準用するという形式をとっています。ここでは、こんな状況なら勾留されますということを書きます。

事件について話さない元妻

 各種報道などによると、捜査関係者の話しとして、元妻の現状について「雑談くらいは応じて喋るが、事件のことになると何も言わない」という情報があります。

 被疑者や被告人には黙秘権という権利が保障されています。

 ですから、茨城県警に逮捕された岡庭容疑者と同様、元妻も黙秘権を行使して良いのです。

 黙秘権のことは、私の過去ブログを読んでいただければ分かります。

被疑者の防御権
逮捕されたとき、自費で雇った弁護士と、国がつけてくれた弁護士との違いについて書きました

無罪請負人とまで呼ばれる弁護士が弁護人についていないこと

 元妻が逮捕されて間もなく、元妻が勾留されている田辺警察署に無罪請負人とまで呼ばれる弁護士が訪れていたという話しがあります。

 しかし、最終的にはこの弁護士は元妻の弁護人になることなく、和歌山弁護士会所属の弁護人が選任されているそうです。

 理由については、当事者などが話さなければ本当のことは分かりません。

 しかし、これだけ大きな事件なので請け負う弁護士も、それなりの覚悟が必要になると思います。

 ですから、その覚悟や仕事に似合った対価などがなければ、元妻の弁護人を引き受けなかったとしても何ら不自然なことではありません。

 そもそも、すでに無罪請負人とまで呼ばれている弁護士なので、売名で引き受ける必要もないです。

 和歌山弁護士会所属の弁護人が、国選弁護人なのか私選弁護人なのかは明らかにされていません。

 ただ、国選弁護人と私選弁護人で出来ることに差があるのかというと、何もありません。

 国選弁護人と私選弁護人との違いについては、私の過去ブログを読んでいただければ分かります。

被疑者の防御権
逮捕されたとき、自費で雇った弁護士と、国がつけてくれた弁護士との違いについて書きました

さいごに

 今回は、5月12日時点でニュースになっている情報をもとにして、法律的観点から紀州のドン・ファンこと野崎幸助さんの元妻の現状などについて考えました。

 私は、法律の知識があるからこそ、自分の知識や見方を発信していくことが、世間の法律に関するリテラシーを上げることに繋がると信じています。

 これからも新しい情報が発信されれば、その情報から何が言えるのかを改めて自分の意見を発信していきたいと考えています。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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